危険行動が起きる要因と行動科学セーフティマネジメント BBSによる解決策


危険行動が起きる六代要因
危険行動は果実を伴う

人が危険につながる行動をとってしまう大きな理由として、そうした行動には果実を伴うというのがあります。工場の生産ラインで、安全確認のための工程を一つ飛ばして時間を短縮すれば一時的に生産効率は上がります。生産効率が上がれば上司から褒められるし、自分も早く仕事を終えらます。一従業員から見れば、こうした果実があります。 マネジャーにしてみても、部下が生産効率を上げてくれるのは果実です。だから、「部下の危険行動をやめさせない」という、間接的な危険行動をとることになってしまいがちです。


危険行動のほうがスムーズにできる

作業のスムーズ性の問題も、人がつい危険行動をとってしまう原因です。安全な手法よりも危険な手法のほうが、その人にとって作業がしやすいというようなことがあります。 たとえば、車の運転をしているときのハンドルの握り方。自動車教習所では、車のハンドルは「九時一五分」の位置に両手を置き、親指を軽くハンドルに引っかけるような感じで握れ、などと教わったなど。 しかし、カーブを曲がるときなど、この正しい握り方をするよりも、片手でハンドルを回したほうがスムーズだと言う人がいます。


予防行動は継続が大変

確実に身に迫った危険なら誰もが必死に回避しようとするが、起きるかどうかわからない危険のために予防行動を継続するのは難しいです。 タバコが人の健康に与える害については、医学的根拠のあることとしてかなり理解されてきています。禁煙を誓っても、それがなかなか守れないことが多いです。


架空話に本気になれない

よほど想像力に富んだ人でない限り、架空の話には本気になれないものです。本当は、あらゆる架空話は現実話になる可能性を秘めていますが、なかなかそこに思いがいたらないです。


危険行動をとれる環境がある

車の運転中に携帯電話を使用することが危険で、事件が起きています。しかし、それが使える環境にあるから、使ってしまうことがあります。


習慣にするまでが大変

危険につながる行動はすべきではないとわかっていても、それが習慣になってしまっているとなかなか直らないです。


解決策

安全確保のミーティングを行い、最初のうちは安全行動を取っても、数日か数週間で終わってしまうケースがほとんどではないでしょうか。 標識やスローガンや訓練だけでは難しいです。

そこで、行動科学セーフティマネジメント BBSでは意識ではなく、行動に注目する。それを継続させるシステムがある。罰やペナルティに頼らず、ポジティブな安全行動を繰り返してもらうことで、盤石な基盤を作ることができます。